限りない愛に育てられ
2015年 04月 13日
薪ストーブに火を点け
お湯を沸かし 新聞に一通り
目を通し 身近なニュースを知らせ
出勤前の私達と一緒に
朝食を済ませると
近くの野菜畑で
季節ごとの作業をこなす。
午後の休息には
漢字パズルで頭を働かせる
焚き付け材を割ることなど
いとも簡単に作り置きし
帰宅する私たちを
暖かく迎えようと
薪ストーブに火をつけておく
夕食時にはTVから流れる
時事のニュースの感想を
私たちと語り合い
クイズ番組ともなれば
時に無言の私たちに
正解を発することも
私の好きな 日本代表戦は
メキシコ五輪の時代から
見続けていて
TV中継がある夜は
帰宅した私にそれを知らせる
ゆず湯、ショウブ湯を沸かしては
季節の節目を教えてくれた人
私がどのような状況にあった時でも
理解、応援し、無言のまなざしで
励ましてくれた人
自分に出来ることを
少しでも多くこなして
役に立とうと額に汗し
疲れていない訳はないのに
愚痴など一つもこぼさない
家族を愛し 孫たちを
心から可愛がり
隣人との関係を大切にし
自然の営みに合わせて
小さな体で汗をかき続けた人
長き年月を私をここまで
育て、導いてくれた人
私はこの人がいたから
ここまでやれて来られた
私の母は 里山が
新緑のパステルカラーと
ヤマザクラで一番美しく輝く
4月11日の早朝
すべての家族たちの
感謝の衣装を身にまとい
96才と9カ月余の生涯を終えて
天国へと旅立ってしまいました
by country-log
| 2015-04-13 12:15
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