メンテナンス考
2014年 06月 13日
薪ストーブのメンテナンスと言えば
煙突メンテナンスをまず 想像するが
安全に簡易な作業で済む場合は
お客様自身で行うことも
少なくないとは思うが
2階建で 急勾配の屋根の場合は
私共、専門店に依頼される場合が
圧倒的に多くなってくる。
薪ストーブ全般に共通して必要な
耐火ロープの交換や 極めてまれに起こる
割れてしまった耐火ガラスの交換、
又 炉内に組み込まれているプレート
耐火煉瓦、鋳物製の保護板などの交換や
ストーブのタイプによって必用な
セラミックボックス、触媒などの交換など
ここまでは お客様でも交換は可能だ。
しかし 適正でない燃やし方が原因で
組み込まれている鋳物製の一部が
変形してしまった場合等 その交換には
構造上、すべてのパネルの分解が
必要となることが 殆んどだから
メンテナンスの種類としては一番
時間もかかり、作業密度も濃いものとなる。
お客様の自宅から 一度、引き揚げて
オーバーホールをした後で 再び
搬入、設置という運びになる。
このように 薪ストーブメンテナンスは
いろいろなレベルのものがあり
長年に渡ってストーブの設置を
続けてくると このようなハードな
ケースも 件数は稀でも
施工台数に比例して
増えてくるわけだから
遠隔地にまで出かけて、設置したり
メンテナンスに応じて行くことは
やがて ボディブローのように
効いてきて フットワークが
悪くなってしまうのは必定だ。
メンテナンスということが
一般の製造物よりも
強く付随してくる薪ストーブは
自然な流れとしては
地域に密着、深化して行くのものだろう
Google Mapを見る時のように
地球的俯瞰と臨場感を
併せ持って、歩いて行きたいと思う。
by country-log
| 2014-06-13 15:23
| メンテナンス